汽罐ボイラー)” の例文
新字:汽缶
なまぬるく風をあおって、地響をたてながら、明るい窓を一列にもった客車が通り過ぎて行った。汽罐ボイラーのほとぼりが後にのこった。——ペンキを塗った白い柵が闇に浮かんで、静かに上った。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)