水瓜頭すいかあたま)” の例文
その時、ある大名の行列が乱暴をしたから、その先手さきて水瓜頭すいかあたまを十ばかり見つくろってなぐり、吉原の方へ逃げ込んだことがある。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
果して、胡麻塩頭の左右に遊弋ゆうよくした五つ六つの水瓜頭すいかあたまが、むっくりと立ち直って、七兵衛めがけて殺到して来ました。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そう思って見ると、兵助を後ろに、左右に遊弋ゆうよくしている五ツ六ツの水瓜頭すいかあたまも、みんなあいつの身内と見える。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)