殺剣さっけん)” の例文
この流るるが如き殺剣さっけんを突きつけられると、何物も身がすくんで、我とその刃に触れて、命を終らぬということはありません。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それは剣法けんぽうでいう梢斬こずえぎりともいうべきあざやかなものである。たれかよく、宙天ちゅうてんから斬りさげてくるこの殺剣さっけんをのがれ得よう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)