歌舞伎者かぶきもの)” の例文
「ありもしない小母様に病気をさせて、情夫おとこに逢いに来るなんて、隅に置けない歌舞伎者かぶきものさ」
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
色里や歌舞伎者かぶきものにチヤホヤされるのが江戸ッ児だと心得ているくらいだから、刀のさしようは知らなくっても、花札の引きようは心得て、町浄瑠璃まちじょうるりの一くさりもうなれなければ
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)