橇道そりみち)” の例文
眩暈めまいを感じさせるような谿底には丸太を組んだ橇道そりみちが寒ざむと白く匍っていた。日は谿向こうの尾根へ沈んだところであった。水を打ったような静けさがいまこの谿を領していた。
冬の蠅 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)