楔子けっし)” の例文
私は又詩にも勝った表現の楔子けっしを音楽に於て見出そうとするものだ。かの単独にしては何等の意味もなき音声、それを組合せてその中に愛を宿らせる仕事はいかに楽しくも快いことであろうぞ。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)