椙江すぎえ)” の例文
又平は愛想笑いをしながら立去った、——この有様をさっきから、くりやの前を通りかかったこの家の娘椙江すぎえが見ていた。そして又平の足音が遠のくと、そっと入って来て
半化け又平 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
と奥へ振返って、「これ椙江すぎえ、お客来じゃ、お茶をおれ申せ」
おもかげ抄 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)