桟橋際さんばしぎわ)” の例文
倉庫で働いている男や、黙って荷積みをしている人夫の姿が、時々お庄の目にわびしく映った。碧黒あおぐろくおどんだ水には白い建物の影が浸って、荷船が幾個いくつ桟橋際さんばしぎわつながれてあった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)