桐火桶きりびおけ)” の例文
殿上に桐火桶きりびおけすだれを隔てて世俗に対したのでは俳人芭蕉は大成されなかったに相違ない。連歌と俳諧の分水嶺ぶんすいれいに立った宗祇そうぎがまた行脚あんぎゃの人であったことも意味の深い事実である。
俳諧の本質的概論 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)