栲衾たくぶすま)” の例文
或いはまた「栲衾たくぶすま新羅しらぎの国」などとも謂って、白いという枕詞まくらことばにこのタクのふすまを用いていたのを見ると、是はおそらくは染めずに着たもので、今日謂うところの生麻きあさなどと同じく
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
タフは「太布」と書く人もあるが、実は今日まだ正確につべき漢字が知られていない。だが自分だけはおそらく栲衾たくぶすまの栲であろうと思っている。タクは昔の言葉では麻でない別の衣料であった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)