栗林りつりん)” の例文
後楽園や栗林りつりん公園はやはり春秋に見るべきであろう。九十五度の風が吹くと温帯の風物は赤土色の憂愁に包まれてしまうのである。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
十月二十日 一行の中に年尾も加はり、高松栗林りつりん公園内、掬月きくげつ亭俳句会。此夜高松古新町かしく泊。善通寺に正一郎伍長を訪ふ。
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
建仁寺、いや、徳玄寺、いけない、さうだ 清源寺! 清源寺裏山の栗林りつりん! 以て木突ぼくとつとなすこと勿れ、汝喚んで何とかなす! にい‼ もう平心だ。よろしいとも、やって来い。
疑獄元兇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
琴平より高松、見物(人力車)、栗林りつりん公園、屋島。高松午後四時発、岡山午後七時著、一泊。二十三日。第六高等学校に山宮・志田二教授を訪ひ、医学専門学校に荒木(蒼太郎)教授を訪ふ。
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
栗林りつりん公園へまわる。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)