板谷いたや)” の例文
私は現代の陶工としての(板谷いたや波山はざん氏について、しばしば涙ぐましい多くの物語を耳にしている。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
樺や栃や厚朴ほおのき板谷いたやなどの健やかな大木のこんもり茂った下道を、歩いている人影も自動車の往来もまれである。自転車に乗った御用聞きが西洋婦人をよけようとしてぬかるみにすべってころんだ。
軽井沢 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)