東道とうどう)” の例文
しかし、どうやら間違いなく二人は白骨の宿へたどりつくと、池田良斎が東道とうどうぶりで、炉辺に焚火の御馳走を始めました。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
亀の井主人油屋熊八氏東道とうどうのもとに、日名子ひなこ太郎氏、満鉄の井上致也ともや氏、大阪毎日別府通信所の本条君と共であった。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
という東道とうどう役のことばに、そのまま穏便に別室へ通れば、眼の下にはピカデリイ・サアカスからハイド・パアクへと、およびその反対の交通——車輪と靴による——のざわめき