朴木歯ほうのきば)” の例文
旧字:朴木齒
と母親よりの言ひつけを、何も嫌やとは言ひ切られぬ温順おとなしさに、ただはいはいと小包みを抱へて、鼠小倉ねづみこくらの緒のすがりし朴木歯ほうのきばの下駄ひたひたと、信如は雨傘さしかざしていでぬ。
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)