○十一月、新富座の二番目に「木間星箱根鹿笛このまのほしはこねのしかぶえ」を初演。神経病の怪談にて、菊五郎の娼妓おさよ、好評。
明治演劇年表 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
木間星箱根鹿笛このまのほしはこねのしかぶえ」と云ふ脚本中の毒婦は色仕掛いろじかけで欺した若旦那への愛想尽あいそづかしに「亭主があるとけすけに、言つてしまへば身もふたも、ないて頼んだ無心まで、ばれに成るのは知れた事、 ...
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)