木枯嵐こがらし)” の例文
陽炎かげろふの影より淡き身をなまじき殘りて、木枯嵐こがらしの風の宿となり果てては、我が爲に哀れを慰むる鳥もなし、家仆れ國滅びて六尺の身おくに處なく、天低く地薄くして昔をかへす夢もなし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)