木工もく)” の例文
などと言って、さすがに真正面から促すのでなく、主人あるじの注意を引こうとするようなことを言う声が聞こえた。中将の君や木工もくなどは
源氏物語:31 真木柱 (新字新仮名) / 紫式部(著)
木工もくの君は初めからこの家の女房であとへ残る人であった。中将の君は夫人といっしょに行くのである。
源氏物語:31 真木柱 (新字新仮名) / 紫式部(著)
大将のしょうのようにもなっていた木工もくの君や中将の君なども、それ相応に大将を恨めしく思っていたが、夫人は普通な精神状態になっている時で、なつかしいふうを見せて泣いていた。
源氏物語:31 真木柱 (新字新仮名) / 紫式部(著)