春待顔はるまちがお)” の例文
取替とりかえて貰おう。」と、霎時しばらくして重太郎は自分の枝を出した。お葉も自分の枝を出した。春待顔はるまちがおに紅い蕾を着けた椿の二枝ふたえだは、二人の手によって交換されたのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)