昆虫こんちう)” の例文
旧字:昆蟲
刄物は細刄ほそば匕首あひくち、首筋へ突つ立てて、頸動脉けいどうみやくを切つた上、肺まで刺した樣子、冷酷無殘な昆虫こんちうのやうな離れ業です。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
小鳥が巣を營むやうに、昆虫こんちうが網を張るやうに、さう言つた意味もない本能の望みで、何んと無知で強力で、見境ひもなく自分の後繼者を庇護ひごして行くことか。