旺勃おうぼつ)” の例文
永眠する数日前までも頭脳は明晰めいせきで、息の通う間は一行でも余計に書残したいというほど元気旺勃おうぼつとしていた精力家の易簀えきさくは希望に輝く青年の死をかなしむと同様な限りない恨事である。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)