早来はやこ)” の例文
旧字:早來
古い物語に母一人子一人、夕の山路を物淋ものさびしく通っていると、早来はやこ早来とこの鳥が啼いた。そうして心付いて見ると、背の幼な児は死んでいたという。
早来はやこ・早来と啼く鳥の声を聴いて、悲しく怖ろしく道を急いでいると、いつの間にかその背の子が死んでいた。これは『藻塩草もしおぐさ』という本にある話で、多分知っている人も多いであろう。