旅装たびよそおい)” の例文
旧字:旅裝
歩みぶりが甚だ悠長ゆうちょうで、旅装たびよそおいは常習のことだから、五分もすきはないが、両腕を胸に組んで、うつらうつらと歩いて行く歩みぶりは、いくら月明の夜だからといって、案外な寛怠かんたいぶりであります。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)