新面しんがお)” の例文
そこには、従来の一座と別廓をつくって、大一座おおいちざ新面しんがおが、雑然たる衣裳道具の中に、血眼ちまなこになって初日の準備を急いでいる。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そこまでは無事でしたが、その会談が七ツ下りの時分に、二三子のほかに、もう二人、新面しんがおの客がはせ加わったことが、神尾主膳にとって運の尽きでありました。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)