新地くるわ)” の例文
霜枯時の事ながら、月は格子にあるものを、桑名の達は宵寝と見える、寂しい新地くるわ差掛さしかかった。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そうだ、成程新地くるわだった。」となぜか一人で納得して、気の抜けたような片手をく。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)