断片ちぎれ)” の例文
旧字:斷片
花火は時々一団の白い煙を空に残して、やがてそれが浮びただよう雲の断片ちぎれのように、風に送られて群集の頭上を通る時には、あちこちに小供の歓呼が起る。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)