散乱とりちら)” の例文
旧字:散亂
いつも其机の上には新聞が置いてある。戸を開けて入つて見ると、信毎は一昨日の分も残つて、まだ綴込みもせずに散乱とりちらした儘。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
こう言って、翌朝よくあさ正太が訪ねて来た頃は、手荷物だの、子供の着物だのが、部屋中ごちゃごちゃ散乱とりちらしてあった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)