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擘
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つん
ふりがな文庫
“
擘
(
つん
)” の例文
一彎の長汀ただ寂寞として、碎くる浪の咆哮が、容赦もなく人の心を
擘
(
つん
)
ざく。黒一點の楠野君の姿さへ、見る程に見る程に遠ざかツて行く。肇さんの頭は低く垂れた。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
眞上の空を
擘
(
つん
)
ざいて、落ちて
四匝
(
あたり
)
の山を動かし、反つて數知れぬ人の頭を低れさせて、響の濤の澎湃と、東に溢れ西に漲り、甍を壓し、樹々を震わせ…………………………弱り弱つた名殘の音が
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
擘
漢検1級
部首:⼿
17画
“擘”を含む語句
巨擘
雷擘裂