かか)” の例文
それが高い帆柱の真上まで来てしばらくかかっているかと思うと、いつの間にか大きな船を追い越して、先へ行ってしまう。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「どうしました、大分落胆の気味だね、新情婦しんいろも出来ませんか。」と源次郎は三味線のかかった柱にもたれて澄ましている。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)