“拷問倉”の読み方と例文
読み方割合
ごうもんぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若いお屋敷風の女と聞くと、東儀は、習性のように、拷問倉ごうもんぐらの窓からのぞいたあの白い顔と、花世の名を思い出すのだった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
唖男おしおとこを捕まえて、奉行所の拷問倉ごうもんぐらで吟味をしている時、そこの石倉の窓から覗いた女の顔は、彼女に、そっくりであった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奉行所の拷問倉ごうもんぐらまでしのんで来たことだけで充分に分っていたが、まさか、こうまで機変に富んで巧妙に澄ましこんでいようとは、思いのほかだった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)