“折尾”の読み方と例文
読み方割合
おりお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一時間半を費して漸く黒木の多い尾根の頂上に出た。前面が目隠しを取ったように開けて、眼下に今宵の泊場所と決められた折尾おりお谷が望まれた。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
それを振り出しにして、佐世保、久留米、下関、門司、戸畑、折尾おりおと言った順に、四年の間に、七度も学校をかわって、私には親しい友達が一人も出来なかった。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
九州本線と、筑豊線とは、折尾おりお駅で交錯する。若松から、博多、熊本方面に行く者は、ここで、乗り換えるのである。そういう人たちが、折尾で停車した列車に、どやどやと、乗りこんで来た。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)