それで今度の九州旅行にはお供の出来た義理ではないのだが、病源の扁桃腺肥大へんとうせんひだいを取除いて最早もう大丈夫と保証がついたので、又候またぞろ田鶴子さんの相役を承って罷り出た。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)