成績でき)” の例文
その朝は殊に其数が多かつた。平生へいぜいの三倍も四倍も……遅刻がち成績できの悪い児の顔さへ其中に交つてゐた。健は直ぐ、其等の心々に溢れてゐる進級の喜悦よろこびを想うた。そして、何がなく心が曇つた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)