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憗
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なまじ
ふりがな文庫
“
憗
(
なまじ
)” の例文
憗
(
なまじ
)
ひに、詩のなかに姿をおとすときは、はなはだ書割のとぼしい、
間遠
(
まどほ
)
な姿の、うそ寒いものばかり。わたしの孤独よ。(おまへはそれに似てゐる)
雪
(新字旧仮名)
/
高祖保
(著)
「
憗
(
なまじ
)
他人を交ぜず、自分等夫婦だけで遣る方が却つていゝかも知れぬわ」
続俳諧師:――文太郎の死――
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
憗
(
なまじ
)
に
賢立
(
かしこだ
)
てして我が好みのまゝに作らせんよりは却て可かるべしと思ひしかば、いや、我猶釣の道に昧ければ我が好みを云ふべくもあらず、たゞ
此家
(
こゝ
)
の品の必ず佳かるべきを知りて来れるものなれば
鼠頭魚釣り
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
憗
部首:⼼
16画