慌騒あわてさわ)” の例文
旧字:慌騷
ですから、人はそうして歎いても、私は小船で流されますのを、さまで、慌騒あわてさわぎも、泣悲しみも、落着過ぎもしなかったんです。もしか、船が沈まなければ無事なんです。生命いのちはあるんですもの。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)