愚楽老人ぐらくろうじん)” の例文
千代田の垢すり旗下、愚楽老人ぐらくろうじんの言上したところでは——ナアニ、先祖がしこたまためこんで、どこかに隠してあるんです、という。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
亀背で小男の愚楽老人ぐらくろうじん、この上様うえさまのお風呂番ふろばんは、あかすり旗下はたもとと呼ばれて、たいへんな学者で、かつ人格者だった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
夜分、大岡越前が、至急自分に会いたい……と聞いた愚楽老人ぐらくろうじん、スックとたちあがった。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)