惑情わくじょう)” の例文
自分という実体の中からも多分に「女」に持つ人間のあらゆる惑情わくじょうを知りかけている——で今の武蔵は、その対象を恐れるよりも、自分の心を恐れるのだった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)