悸気おぢけ)” の例文
其処に凭りかゝつてゐれば好いんだが、深々と澄み渡つた大海の静かな水を瞑つてゐる眼の先に感ずるだけで、ふらりと吸ひ込まれさうな悸気おぢけを震つた。眩惑に堪へられなかつた。
西瓜喰ふ人 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)