悪寒わるさむ)” の例文
旧字:惡寒
悪寒わるさむい風が北方の海から吹いて来る。すすけた障子を閉めて灰色の壁に向った周蔵は、頭を手拭てぬぐいで鉢巻して、床の上に起上って考え込んでいた。
黄色い晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)