恰好がつこう)” の例文
島々しま/\と云ふ町の宿屋へ着いたのは、午過ぎ——もう夕方に近い頃であつた。宿屋のあがかまちには、三十恰好がつこうの浴衣の男が、青竹の笛を鳴らしてゐた。
槍ヶ岳紀行 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)