恭一きょういち)” の例文
……実は私は、女学校を卒業前後から、いつとはなしに、恭一きょういちさんと私とは許婚いいなずけ間柄あいだがらだとばかり信じて来ました。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
こんどは、小さい太郎は、ひとつ年上の恭一きょういち君の家にいくことにしました。
かぶと虫 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
兄の恭一きょういちは、現在東大文学部の三年にせきをおいている。道江は、女学校卒業後、しきりに女子大入学を希望していたが、何かの都合でそれが実現できなかったらしい。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
ぼんにはまた、恭一きょういち君と遊べるのです。正月にも。
かぶと虫 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
事変の輪郭りんかく恭一きょういちからの電話と変わりはなかったが、もっとくわしく、具体的で、確実性があった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)