怪物モンスター)” の例文
探偵小説界の怪物モンスター江戸川乱歩が出現して満十年、同じく怪物モンスター小栗虫太郎が出現した。この満十年という年月はどうも偶然でないような気がする。
「黒死館殺人事件」序 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
あわれなベアトリーチェのような怪物モンスターが、かつては地の上に這っていたということを、どうぞ忘れてしまって下さい
私の見たものは何んであったろう? 巨大漢ジャイアント! 巨大漢! 否怪物モンスターだ! 漆黒の毛に蔽われた身丈みのたけほとんど八尺もある類人猿ピテカントロプスがただ一匹樹枝を雷光のように伝いながら血走る両眼に獲物を
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一体人は怪物呼ばわりされて決して愉快なものでなく、又無暗に人を怪物と呼ぶのは非礼千万であるが、その非礼を敢てしても、どうも江戸川君と小栗君はやはり怪物モンスターである。
「黒死館殺人事件」序 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)