また、碑の正面は光圀の「嗚呼ああ忠臣楠子之墓ちゅうしんなんしのはか」の八文字でよいとしても碑陰ひいんの文がないのはさびしいといって、この事を老公に献言けんげんしたのも介三郎であった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嗚呼ああ忠臣楠子之墓ちゅうしんなんしのはか
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)