御袴おんはかま)” の例文
こゝで御歿おなくなりになつた妹君の御身の上にも、兎角の噂が立ちまして、中には又月のない夜毎々々に、今でも怪しい御袴おんはかまの緋の色が
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
一方には、紫宸殿ししんでんでの御対面の式がパアクス以外の二国公使に対して行なわれた。新帝は御袴おんはかまに白の御衣ぎょいで、仏国のロセスとオランダのブロックとに拝謁を許された。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)