御筒持組おつつもちぐみ)” の例文
小日向台こびなただいすそで、坂とやぶばかりが多いあの辺には、どう眺めても貧乏そうな御筒持組おつつもちぐみの長屋だの、上水組じょうすいぐみの屋敷だの、寺だのが、傾斜の所々に、大風に吹き残されたように、ほっ建っている。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)