御祝言ごしゅうげん)” の例文
「お民さん、まだお粂の御祝言ごしゅうげんまでには間もあることですから、気に入った着物でも造ってくれて、様子をごらんなさるさ。」
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ですから、お里さんの言うには、まだ御祝言ごしゅうげんには間もあることだし、そのうちにはお粂の気も変わるだろうから、もうすこし様子を見るがいいと言うんですよ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
七通りと言えば、地白、地赤、地黒、総模様、腰模様、すそ模様、それに紋付ときまったものさ。古式の御祝言ごしゅうげんでは、そのたびにお吸物も変わるからね。しかし、今度のような場合は特別さ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)