御気配ごけはい)” の例文
ときおり船尻の幕が舞いあがると、帝の御座ぎょざからその男のすがたが見えた。また男のけわしい顔も、きまって、その無作法な眼でジロと帝の御気配ごけはいをねめすえているのであった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)