御寮様ごりょうさま)” の例文
主翁は逐一聞いた上で、煙管きせるをポンと灰吹はいふきにはたき、十二三の召使の男児おのこを呼んで御寮様ごりょうさまに一寸御出と云え、と命じた。やがてお馨さんの母者人が出て来た。よくお馨さんに肖て居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)