御加持ごかじ)” の例文
叡山えいざん西塔さいとうに実因僧都そうずという人がいたが、この人が無類の大力であった。ある日、宮中の御加持ごかじに行って、夜更よふけて退出すると、何かの手違いで、供の者が一人もいない。
大力物語 (新字新仮名) / 菊池寛(著)