待乳まっち)” の例文
深川富岡門前に待乳まっち屋と謂って三味線さみせん屋があり、その一人娘で菊枝という十六になるのが、秋も末方の日が暮れてから、つい近所の不動の縁日にまいるといって出たのが、十時半過ぎ
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)