常念御坊じょうねんごぼう)” の例文
常念御坊じょうねんごぼうは、村を出はずれました。左右は麦畑のひくいおかで、人っ子ひとりおりません。うしろを見ると、犬がまだついてきています。
のら犬 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
常念御坊じょうねんごぼうは歩きながらも、のことばかり、考えつづけていました。さっきのいちばんしまいの、あすこのあの手はまずかった。
のら犬 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
常念御坊じょうねんごぼうはいまいましそうに、おまんじゅうのつつみと、ちょうちんとを両手にもちわけて、うしろをむいてみました。
のら犬 (新字新仮名) / 新美南吉(著)